豊昇龍、動じず迷わず=課題乗り越え一気前進―大相撲九州場所
土俵に上がった豊昇龍。準ご当所熊本出身の正代が大声援を浴びる中、集中力をぐっと高めるように、鋭い目つきで相手を見据える。「慌てずに集中してやろう」。
強く当たって右を差し、一気に前進。会心の相撲で1敗を守り、「いい感じに前に出られた」と悠々と振り返った。
今場所の支度部屋で繰り返すのは、しっかり当たって前に出る意識。持ち味である高い身体能力を生かした豪快な投げは、安易に繰り出して墓穴を掘る、もろ刃の剣でもあった。八角理事長(元横綱北勝海)から「投げてばかりでは上に上がれない」と直接、指摘されたことも。厳しい攻めで白星を重ねる姿からは、課題と向き合う意識がうかがえる。
9月の秋場所では14日目に大の里に完敗し、優勝を決められた。師匠の立浪親方(元小結旭豊)が「負けたくないという気持ちはあるんじゃないか」と推し量るように、現役3大関の中で最初に昇進したというプライドも原動力となっているはず。琴桜とトップで並んで迎える最終盤。ぶれずに前に攻め、大関昇進後の初賜杯をつかみにいく。
強く当たって右を差し、一気に前進。会心の相撲で1敗を守り、「いい感じに前に出られた」と悠々と振り返った。
今場所の支度部屋で繰り返すのは、しっかり当たって前に出る意識。持ち味である高い身体能力を生かした豪快な投げは、安易に繰り出して墓穴を掘る、もろ刃の剣でもあった。八角理事長(元横綱北勝海)から「投げてばかりでは上に上がれない」と直接、指摘されたことも。厳しい攻めで白星を重ねる姿からは、課題と向き合う意識がうかがえる。
9月の秋場所では14日目に大の里に完敗し、優勝を決められた。師匠の立浪親方(元小結旭豊)が「負けたくないという気持ちはあるんじゃないか」と推し量るように、現役3大関の中で最初に昇進したというプライドも原動力となっているはず。琴桜とトップで並んで迎える最終盤。ぶれずに前に攻め、大関昇進後の初賜杯をつかみにいく。
11/21 20:37
時事通信社