才木、完全アウェーで快投=国際大会向きを証明―野球プレミア12
不慣れなマウンドとボールに、台湾のファンで埋め尽くされた敵地のスタンド―。国際大会の経験がない投手が苦しみそうな条件はそろっていたが、才木はひょうひょうと六回途中無失点の快投を演じた。
投球動作に入ってもお構いなしに、球場のスピーカーからは台湾応援団の声や音楽が大音量で流れてきた。二回に先頭打者が左前打を放つと、突如として観客が総立ちに。投手へ圧力をかけるような声援の中、続く6番朱育賢には3球ボールが続いたが、才木は崩れない。直球で押してフルカウントに持ち込み、最後は内角を突き見逃し三振。後続の2人も無難に片付けた。
今回が代表初選出の右腕は、侍ジャパンを引っ張る投手になることを目指している。10月にメンバーが発表された際には「自分には経験がない。いい経験になればいいなと思っている」と語っていた。
登板前日は緊張するどころか「楽しみ」と語り、笑顔さえ見せていた。プレミア12の試合球を使ったチェコ代表との強化試合では、フォークの制球に苦しんだが、この日は一回に空振り三振を奪ってみせた。並外れた度胸と技術を示し、国際大会向きであることを印象付けた。(台北時事)
11/16 21:56
時事通信社