F1ドライバーが抗議声明 FIA会長の「口調と言葉使い」非難




【パリAFP=時事】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦する各ドライバーは7日、記者会見での悪態をめぐり物議を醸している中で、国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ビン・スレイエム会長が使用する「口調や言葉使い」を非難するとともに、選手を大人として扱うよう求めた。≪写真は国際自動車連盟〈FIA〉のモハメド・ビン・スレイエム会長≫
レッドブルのエースドライバーで選手権3連覇中のマックス・フェルスタッペンやフェラーリのシャルル・ルクレールら一部の選手は最近、記者会見で悪態をついたとして処分を科された。するとビン・スレイエム会長は先日、ドライバーが汚い言葉を慎むようにするための措置を支持する内容の発言を行った。
F1ドライバーの選手会組織であるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)はこの日、「ドライバーの不品行」に関する声明として、ソーシャルメディアに公開書簡を投稿し、「他人を侮辱しようとする悪態と、悪天候あるいはF1カーや運転状況など無生物を表現するためのカジュアルな悪態には違いがある」と反発した。
さらに、「FIA会長には、それが公共の場であれそうでない場であれ、当組織のドライバーに対して、あるいは彼らについて話す際の自身の口調や言葉使いを考慮するよう求める。さらに言えば、われわれのメンバーは大人である。ジュエリーやアンダーウエアなどささいな問題に関し、メディアを通じて指図される必要はない」と訴えた。
メルセデスAMGのドライバーで通算7度の選手権制覇を誇るルイス・ハミルトンは以前、レース中のアクセサリー着用をめぐってFIAの責任者と対立したことがある。FIAはアンダーウエアに関しても、耐火性のものを着用するようドライバーに再度通知している。
GPDAはドライバーへの罰金処分についても反対の立場を改めて示しており、制裁を科す際のプロセスやその収益の用途を明確にするようビン・スレイエム会長に求めた。
アラブ首長国連邦(UAE)国籍のビン・スレイエム会長は、ここ数か月間で各チームの責任者およびドライバーとの関係が悪化している。2023年にはラスベガスGP開催に介入したとされたほか、同年のサウジアラビアGPでも結果に介入したと告発されたが、疑惑はいずれもFIA倫理委員会で解消された。【翻訳編集AFPBBNews】

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