大谷と山本、刺激し合い頂点=ドジャース1年目で栄冠―米大リーグ

30日に行われた米大リーグのワールドシリーズ(WS)で、ドジャースがヤンキースを下して4年ぶりの世界一に輝いた。フリーエージェントでエンゼルスから今季移籍した大谷翔平選手(30)と、プロ野球オリックスから加入した山本由伸投手(26)はともに、ドジャース1年目でWS制覇を果たした。
昨年12月。メジャー移籍を目指していた山本とドジャースの交渉に、先に入団を決めた大谷が同席した。「悔いのない決断をして。分からないことがあれば何でも聞いて」。4歳下の後輩にそう声を掛け、ドジャース入りを促した。
春季キャンプのロッカーは隣同士。大谷が慣れない環境に飛び込んだ山本と談笑したり、気遣ったりする場面が目立った。右肘手術を昨年受け、投手復帰が来年になる大谷は山本のブルペン投球を熱心に見守った。山本のオープン戦初登板の際は自分の出場予定がないにもかかわらず、遠征先に駆け付けたこともあった。
本拠地ドジャースタジアムでも2人のロッカーは隣同士。山本が右肩腱板(けんばん)の損傷で約3カ月離脱した時期は大谷が支えになったに違いない。プレーオフで山本が地区シリーズ初戦の先発を託された際、大谷は「由伸が(ドジャースに)来てくれて、もちろんうれしい。けがで悔しいシーズンだったと思うけど、1戦目に先発するのは信頼を得ている証拠。一緒に出られるのは特別」と胸を躍らせた。
お互いの存在を刺激にして、大リーグの頂点を経験。2人は満面の笑みで喜びを分かち合った。(ニューヨーク時事)

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