坂本、満足せず=自己採点は「55点」―スケートカナダ

会場の大歓声とは裏腹に、坂本の表情はさえなかった。得点は「思ったより出た」。しかし自己採点は「55点くらい。たまたまできた。再現性はそこまでなかった」。後続に7点差余りの首位発進にも満足できなかった。
冒頭のジャンプを着氷すると、これまで減点されることが多かった3回転ルッツも成功させた。後半の連続3回転は回転不足と判定されたが大きなミスなくまとめた。
今季に向け掲げたテーマが「チェンジ」。SPで初めて挑むタンゴの曲は「まだはまり切っていない」と言う。演技中に珍しく足の震えが止まらないほど緊張したそうで、「結構久しぶり。頭の中が真っ白。緊張するということはどこか不安要素があるから」と課題を口にした。
2026年冬季五輪に向けて演技の選択肢を増やす狙いがある。「落ち着いて自信を持てるようになるまでシーズンを通して持っていけたら」。冷静に足元を見据えた。(ハリファクス時事)

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