地力示した三浦璃、木原組=2季ぶり「もっと良くなる」―スケートアメリカ

三浦璃、木原組にとって2季前のファイナル制覇以来となるGP勝利。フリーは自己ベストより8点近く低い点数ながら、木原は「内容よりこの順位を喜びたい」。昨季のGPシリーズは自身の腰のけがの影響で欠場。言葉に実感がこもった。
男性が女性を投げるスロー3回転ループで、三浦が転倒。リズムを合わせて跳ぶジャンプでもミスがあった。それでも、SPに続いてフリーもトップ。安定感のあるリフトやスピードに乗った滑りで魅了した。
今季は「シーズンを通してけがをしないこと」(木原)をテーマに掲げる。体調に気を配りながらも、GP初戦にして合計点では2位を12点以上も引き離して完勝を収めた。2季前には世界選手権も制したペア。確かな地力をしっかり示した。
プログラム自体「これからもっと良くなる」と三浦は言い、木原は「課題をしっかり改善していきたい」と上を見据える。フリーは大人の男女の世界観を醸し出している演目。技術も表現も深化した先にどんな演技と得点が見られるのか。期待が膨らむ。(アレン時事)

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