タイガースが下克上=采配光ったヒンチ監督―米大リーグ

ア・リーグのワイルドカードシリーズ第2戦のアストロズ戦に勝ち、地区シリーズ進出を決め、シャンパン・ファイトを楽しむタイガースの前田(中央)=2日、ヒューストン



ワイルドカードで10年ぶりにプレーオフに進んだタイガースが敵地で連勝。前評判を覆し、昨季まで7年連続でア・リーグ優勝決定シリーズに進んでいたアストロズを退けた。WCSは出場登録メンバーから外れた前田も「久しぶりのポストシーズンでアストロズに勝てるのは素晴らしいこと」と喜んだ。
八回に相手の暴投で追い付くと、2死満塁で代打イバニェスが走者一掃の決勝二塁打。7月以降の打率が1割台だった31歳は「良い結果が出るまで支えてくれたコーチ、チームメートに感謝したい」。守っては7投手による継投で、西地区王者のアストロズ打線を2点に抑えた。
ヒンチ監督にとっては因縁の相手を乗り越えたことにもなった。かつてアストロズを率いて2017年ワールドシリーズも制したが、チームがサイン盗みを行っていた問題を受けて解任された過去があった。
采配が光った指揮官は「今夜は楽しんで、あすクリーブランドについて考えるつもりだ」。次は同じ中地区の覇者ガーディアンズとの地区シリーズ。さらなる下刻上を狙う。(ヒューストン時事)


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