伊藤と清宮、光った投打の柱=新庄監督3年目の飛躍―プロ野球・日本ハム

投打の柱が躍動し、本拠地が大歓声に包まれた。日本ハムは伊藤の快投と清宮の決勝ソロで、6年ぶりのクライマックスシリーズ進出が決定。新庄監督は両手を上げ、ベンチを飛び出して喜びを爆発させた。
1―1の六回1死。清宮が直球を振り抜き、高々と舞い上がった打球は右翼席に飛び込んだ。けがで出遅れた今季は夏場に調子を上げ、チームの勢いを加速させた25歳。「初球の真っすぐをミスなく捉えられたのがよかった」
伊藤はエースの働き。一回に1点を失ったが、その後は修正して要所を締めた。前回登板まで2試合連続で完封し、この日は完投勝ち。シーズン終盤に輝きを増している今季の開幕投手は126球を投げ切り、リーグ単独トップの14勝目を挙げた。
2022年に新庄監督が就任してから、2年連続最下位。ただ、今季は積極起用してきた若手の成長が著しく、躍進につながった。指揮官は「頭の中では日本シリーズしか考えてない」。勢い十分のチームに、確かな手応えを感じていた。

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