最後も変わらぬ勇姿=T―岡田、豪快スイング―プロ野球・オリックス

5回、中飛に倒れたオリックスの代打・T―岡田=24日、京セラドーム



本拠地最終戦で、勇姿を見せた。今季限りで引退するオリックスのT―岡田が五回に代打で登場。グラウンドに現れると、待ち望んでいた観衆が沸いた。
五回2死一、三塁。歓声の中で打席に向かうと、初球を思い切って振った。浅い中飛に終わったものの、「僕らしい姿を見せられたら」という言葉通りのフルスイング。惜しみない拍手が送られた。
22歳で本塁打王に輝くなど通算204本塁打。実績十分な強打者もここ数年は2軍で過ごすことが増え、精神的にも苦しかったという。それでも、朝早くからトレーニング室で自分と向き合う姿は若手のお手本だった。「若い子たちと一緒に汗を流して頑張ったことは、僕もすごく良い経験になった」。最後までひたむきさは変わらなかった。
低迷期も、昨季までのリーグ3連覇も経験したチームを支えた。「本当に楽しみな選手がいっぱいいる。まだまだバファローズは強くなる」とT―岡田。愛された功労者は思いを後輩たちに託して、19年の現役生活を終える。


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