「生命線」の守備重視=五輪でもリベロ使い分け―バレー女子

パリ五輪で12年ぶりのメダル獲得を目指す日本女子。真鍋監督は体格差のある強豪と渡り合うため、守備重視の方向性を打ち出した。リベロを2人入れ、「日本の女子バレーはディフェンスが生命線。2人のスペシャリストを使い分けながら、世界と戦っていきたい」と意気込んだ。
ネーションズリーグ(NL)では、日本がサーブを打つ時はスパイクレシーブが得意な福留、その逆ではサーブレシーブが持ち味の小島とリベロを使い分けてきた。五輪では登録人数が減る中、アタッカーが少なくなることを覚悟でその戦い方を維持する。
攻撃面でも明るい材料がある。NL準決勝のブラジル戦では、守備が安定している林に代わって入った和田がチーム最多得点で勝利に貢献。切り札としての役割を果たし、エース古賀の負担を減らした。「課題はミドルの本数」と指揮官が語るように、本番では攻め手を増やして相手のマークを分散させたいところだ。
古賀は言った。「大きな目標を口に出すのは、全然恥ずかしいことじゃない」。五輪切符を無事に獲得し、NLで準優勝した自信を胸に、花の都に乗り込む。

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