ラツィオの鎌田、歓喜の劇的ドロー=不運な失点、土壇場で同点―サッカー欧州CL

鎌田の新天地ラツィオでのCL初戦は劇的な形で幕を閉じた。1点を追う後半ロスタイム。CKの流れから、攻撃参加したGKプロベデルが鮮やかなヘディングシュートを流し込み、ラストプレーで追い付いた。
すでにベンチに下がっていた鎌田は、ゴールの瞬間にピッチへダッシュ。チームメートと歓喜の輪をつくり、試合後にはゴール裏のファンの前で殊勲の守護神を胴上げした。
鎌田にとっては悔しさも残る一戦だった。前半29分。相手MFのミドルシュートがブロックを試みた鎌田の左足に当たり、コースが変わってゴールへ流れ込んだ。攻めては堅守を誇るアトレチコ・マドリードを攻略し切れないまま途中交代。「先に失点してしまい、より難しい試合になった。勝ち点1を取れたのはすごく大きい」と苦しんだ試合を振り返った。
国内リーグ戦では全4試合で先発。昨季王者ナポリ戦で初得点、16日のユベントス戦で初アシストを記録するなど、イタリアでの船出は上々だ。「監督たちには評価されている。続けていくことが大事」。この日は不発に終わったが、一喜一憂せず着実に周囲との信頼を築いていくつもりだ。(ローマ時事)

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