倉澤利彰・競泳委員長「スピード感を持って、改革に取り組む」低迷続く競泳ニッポン立て直しへ
日本水連の新たな競泳委員長に就任した五輪2度出場の倉澤利彰氏が1日、都内で取材に応じ、「水泳ニッポンの復活に向けて尽力して参りたい」と決意表明した。
24年パリ五輪での競泳日本代表のメダルは、男子400メートル個人メドレーの松下知之(東洋大)が獲得した銀一つのみだった。また23年世界選手権では銅メダル2個とふるわず、SNSなどで、一部の選手から水連への批判的な意見が記された。
低迷が続く中、強化体制の早急な立て直しが急務で「(次の五輪へ)残されている時間が刻一刻と日々が過ぎている。スピード感を持って、改革に取り組んでいきたい」。現状の課題に「選手からも聞こえてきますが、選手のパフォーマンスを最大限、発揮するためにコーチ陣が同じ方向を向けていなかった反省点がある」と挙げ、「ベテランのコーチの意見を聞きつつ、次の世代の若手のコーチをつないでいくような、融和していくような策が必要かなと思っている。軸がしっかりできていてぶれなければ、みなさん同じ方向を向けると思っている。方向性を一つに向けていきたい」とした。
倉澤氏は1992年バルセロナ、96年アトランタ五輪の400メートル個人メドレーなどに出場。2021年東京五輪では代表コーチを務めた。
競泳委員長に関しては、来年6月までが任期だった梅原孝之委員長が9月末で退任した。
12/01 13:43
スポーツ報知