【ステイヤーズS】平地最長3600メートルは2センチ差の大激戦 6歳シュヴァリエローズが重賞連勝飾る

2センチ差の大接戦を制したシュヴァリエローズ(左)

◆第58回ステイヤーズS・G2(11月30日、中山・芝3600メートル、良)

 東西で2重賞が行われ、第58回ステイヤーズS・G2(中山)は2番人気のシュヴァリエローズが2センチ差の大接戦を制し、京都大賞典に続く重賞連勝を果たした。

 推定2センチ差の重賞制覇だった。シュヴァリエローズは好位でリズムよく運び、4角2番手から直線はしっかり伸びて2着馬の猛追をほんのわずかにしのいだ。北村友は「どっちが勝ったかわからなかったです。3600メートルでゴール板が遠いなと思いながら追っていました」とJRA平地最長距離で繰り広げた大激戦を振り返った。

 22年1月のオープン入り後、長らく白星から遠ざかっていたが、6歳秋になって覚醒。重賞連勝でのステイヤーズS制覇は、58回を数える長い歴史のなかでも史上初の快挙となった。「今後も長距離路線で頑張ってくれると思います」と鞍上も手応えを感じていた。

 注目の次走について清水久調教師は「(有馬記念まで)中2週でしょ? この距離の後ですし、重賞で2回全力疾走しているので」と来年に備えたい考え。「この年齢でたいしたものですね。でも馬はまだ全然若いですよ」と、さらなる飛躍に期待した。(西山 智昭)

 ◆シュヴァリエローズ 父ディープインパクト、母ヴィアンローズ(父セーヴルローズ)。栗東・清水久詞厩舎所属の牡6歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算成績31戦5勝。総獲得賞金は2億8266万7000円。主な勝ち鞍は京都大賞典・G2(24年)。馬主は(有)キャロットファーム。

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