高木美帆、1000メートルも優勝 W杯初戦で2冠も「まだまだやらなきゃいけないことがたくさんある」

女子1000メートルで優勝した高木美帆

◆スピードスケート◇W杯第1戦 第2日(23日、長野市エムウェーブ)

 女子1000メートルで22年北京五輪金メダルの高木美帆(TOKIOインカラミ)が1分14秒60で優勝した。この種目でW杯8勝目、1500メートルなどと合わせて個人種目で通算31勝目となった。

 高木はW杯初戦で22日の1500メートルと2冠を達成した。「W杯の初戦で自国開催ということで、しっかり優勝でスタートを切ることができたのは良かった」。結果について評価した一方で、レース直後に首をかしげるなど、タイムや内容には反省が残ったと振り返る。「一番加速していきたいフェーズで、うまくスピードに乗り切れていない。まだまだやらなきゃいけないことがたくさんある」。リンクのコンディションの把握や対応にも課題が残ったと厳しく自己分析した。

 男子の1000メートルではジョーダン・ストルツ(米国)がリンク記録を1秒15も塗り替える圧巻の滑りを見せた。高木はリンクの内側で見届け「速いですね…」と目を見張り、2年連続で世界距離別選手権で500、1000、1500メートルの3冠に輝いた20歳の滑りに刺激を得ていることを明かした。「インスパイアを受けている。体格も違うので彼の滑りを真似したいとかではないけど、私だったらこういう動きをしたらどうだろう、というアイディアをもらったりはしている」と語った。

 最終日の24日に団体追い抜きを残すが、今大会の個人種目を終えた。2日間で課題や学びを得て「外国人勢もここから絶対上がってくる。私もさらにギアを上げていきたい」と誓った。

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