8敗目の友風「力士は負け越した後の相撲が大事です」…千秋楽で生き様を見せる

栃大海(右)に押し出しで敗れて負け越しが決まった友風(カメラ・今西 淳)

◆大相撲九州場所14日目(23日・福岡国際センター)

 西十両5枚目・友風(中村)が西12枚目・栃大海(春日野)に押し出しで敗れ6勝8敗。十両では初めての負け越し(今年の名古屋は5勝7敗3休)となった。

 「0点の相撲。引いてしまったし。でも力士は負け越しが決まった後の相撲が大事だと思っています。明日の一番も集中します」。普段から師匠(中村親方=元関脇・嘉風)から言われている言葉を口にした。

 「確か十両では初めての負け越しだと思います。でも、いい場所だったと思います。これが現在の自分の実力、体力面、気持ち。その結果です。来場所に向けて強化する部分が明確になったので良かったと思います」と振り返った。

 ただ“九州の呪縛”に関しては「まだですね」と顔を曇られた。19年九州場所の2日目に右膝を大けが。4度の手術、5カ月に及ぶ入院を余儀なくされた。「これで(復帰してから)4回目ですか。まだ、なんとも言えないですね」。完全復活にはもう少し時間が必要かもしれない。

ジャンルで探す