男子・札幌大谷が創部5年目で初の春高バレー切符…道準決勝で札幌藻岩を撃破

初の春高出場を決めた札幌大谷の選手たち(カメラ・山口 泰史)

◆バレーボール◇全日本高校選手権道代表決定戦 ▽男子準決勝 札幌大谷2-0札幌藻岩(22日・北ガスアリーナ)

 男女準決勝、決勝を行い男女各2校の代表校が決まった。男子は準決勝で札幌大谷が札幌藻岩を破り、創部5年目で春高初出場を決めた。決勝進出の男女各2チームが出場する全日本高校選手権(春高バレー)は来年1月5日から、東京体育館で開催される。

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 拳を握り、雄たけびを上げた。札幌大谷・内山碧人主将(3年)は、コートになだれ込んだベンチメンバーと喜びを分かち合った。準決勝は、三原隆佑監督(34)が「ミスが少なく、珍しいぐらいの出来だった」と評した完勝劇。会心の勝利で春高初出場を決めた。

 3年生5人中4人が札幌大谷中の出身。高校は創部5年目だが、三原監督にとってはコーチとして中学1年時から指導してきたのが今の3年生だ。186センチの藤盛大貴(3年)には「初めて会ったときは155センチくらい。こんなに伸びるとは」。OH内山主将には「決めてほしいところで決めてくれるエースに育ってくれた」と目を細めた。

 その内山は、昨年大会をインフルエンザで欠場。そのリベンジも果たし、春高初出場を決めた。大会期間中の1月6日が三原監督の35歳の誕生日。内山は「あうんの呼吸を見せていきたい」と初戦を突破し、指揮官の誕生日を東京体育館で祝うことを誓っていた。

 〇…男子・道科学大高は決勝で札幌大谷に2-0。2年連続7度目の春高出場を決めた。大きな期待を受けながら結果を残せていなかっただけに、準決勝を突破した直後のインタビューでは辻克典監督が涙を流す場面も。重圧から解き放たれたように、決勝では夏の全道大会決勝で敗れた札幌大谷を圧倒した。辻監督は「連覇を意識せず、最後は伸び伸びやってくれた。入りからプレッシャーなく伸び伸びできるように、(東京体育館の)オレンジコートで戦わせたい」と話していた。

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