藤闘志が炎鵬を破って三段目優勝 内側じん帯断裂から復活「残り1年頑張って、ダメなら辞める」関取へも闘志

藤闘志(右)が炎鵬を攻め押し出しで下し、三段目優勝を決める (カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲 ▽九州場所13日目(22日・福岡国際センター)

 西三段目18枚目・藤闘志(藤島)が西三段目56枚目・炎鵬(伊勢ケ浜)を押し出し。7戦全勝で三段目を優勝を果たした。幕内経験者の炎鵬へ声援が飛ぶ中で「緊張した」というが、「前に出ようと決めていたので」と、しこ名通りの闘志あふれる突き押しで勝負を決めた。花道では出迎えた師匠の藤島親方(元大関・武双山)とガッチリ握手を交わし、初めての格段優勝に「うれしい」と笑顔を見せた。

 自己最高位・西幕下13枚目だった7月の名古屋場所で左膝の内側じん帯断裂し、手術を余儀なくされた。9月の秋場所は全休し、今場所復帰。「ケガをしてからだいぶ良くなった。リハビリを頑張ったことが良かった」と、復活までの日々を振り返った。

 一時は幕下上位にも上がった実力者は、今後に向けて「残り1年頑張って、ダメなら辞める」と関取への覚悟を口にした。

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