豊嶋亮太がフルマーク判定勝ち「王者になって防衛重ねる」…日本スーパーウエルター級最強挑戦者決定戦

3-0判定勝利の豊嶋亮太(左)。7回に左フックをヒットさせる (カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング 「フェニックスバトル125」▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)最強挑戦者決定戦8回戦 〇豊嶋亮太 (判定) 左右田泰臣●(21日、東京・後楽園ホール)

 日本スーパーウエルター級最強挑戦者決定戦は同級2位・豊嶋亮太(帝拳)が同級1位・左右田泰臣(EBISU K’s BOX)に判定勝ち。日本王者・出田裕一(三迫)への挑戦権を獲得した。

 戦績は28歳の豊嶋が20勝(11KO)3敗1分け、36歳の左右田が7勝(4KO)1敗1分け。

 豊嶋は立ち上がりからプレスをかけてワンツー、ボディーを打ち込んだ。左右田は距離をつぶしてボディーで対抗するが、豊嶋は実戦練習で10キロ以上も重い相手でパワー対策をしてきただけにひるまない。4回には強烈な右アッパーを放ち、左ボディーを食い込ませた。最後まで展開は変わらず。KO勝ちこそ逃したものの、ジャッジ3人が80―72のフルマークをつけ、豊嶋に軍配が上がった。

 ウエルター級時代は東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座の2冠を手にした豊嶋。「今日は倒していないけど、減量の程度の違いが出て、疲れは出なかった。最後まで足が動いていて元気だった。倒せなかったのは相手のうまさだっただろうけど、終盤まで試合を制することができたかな」と手応えを口にした。

 「地に足をつけてできた。次からはチャレンジではなく、本格的にスーパーウエルター級での戦いになる。次の目標は決まった。来年はチャンピオンになって、防衛を重ねます」と豊嶋は言葉に力を込めた。

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