21歳張本智和、17歳松島輝空組「最後は力の差」フランスのルブラン兄弟とラリー激闘も1―3逆転負け…WTTファイナル
◆卓球世界ツアー ▽WTTファイナル 第2日(21日、福岡・北九州市立総合体育館)
男子ダブルス1回戦が行われ、張本智和(智和企画)、松島輝空(木下グループ)組は、第2シードのA・ルブラン、弟のF・ルブラン組(フランス)に1(11―6、8―11、13―15、12―14)3で敗退した。
今夏のパリ五輪で18歳のF・ルブランは個人戦と、兄らとともに臨んだ団体戦で2つの銅メダルを獲得したフランスの若きエース。張本智はシングルス戦で五輪などで4連敗中であっただけに「松島と力を合わせて頑張る」と意気込んでいた。第1ゲーム(G)から松島の痛烈なフォアハンドドライブも決まり、ゲームを先取。接戦の1―1の第3Gは11―12から張本智が好機をつくり、松島がフォアで決めた。松島は続いてチキータを浴びせたが、最後はF・ルブランのサービスなどで3連続で取られた。第4Gも2―0から7連続失点したが、マッチポイントを握られてから粘り、張本智の強打などで一時逆転。それでも最後は12―11から壮絶なラリーで松島のフォアがネットにかかり、3連続失点で敗れた。
試合後に取材に応じた張本智は「3、4ゲーム目は互角だったけど、最後は力負けでした。2ゲーム目を簡単に取られたのが今日の敗因かな」と悔しげに振り返った。松島も「最後の1球を打ち切れないところが課題」と唇をかんだ。国際舞台でも組むことが増えた若きペアは、来年の世界選手権を見据える。張本智は「シングルスではどちらもあるけど、ダブルスでのラリー力は課題」と掲げた。松島は「(終盤に)質の高い球がくるけど、フォアハンドで1球入れて張本選手につなげていけるようにしたい」と腕を磨いていく。
ダブルスは敗れたが、シングルスでは22日に準々決勝が控えている。世界ランク7位の張本智は「シングルスは別ものなので、ちゃんと明日の相手をしっかり見て調整していきたい」と意気込んだ。
11/21 16:04
スポーツ報知