北の富士さん死去 元横綱・稀勢の里が悼む「愛のある解説が励みになった」 今年電話で会話も「元気がなく心配だった」
大相撲の第52代横綱で、人気解説者でもあった北の富士勝昭さんの死去が判明してから一夜明けた21日、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方が大相撲九州場所の会場である福岡国際センターで取材に応じた。
同親方は「昨日(20日)の夜に(訃報を)聞いて非常に悲しかったです」と神妙な表情で語った。北の富士さんとの会話は、今年5月頃に横綱会の手形を依頼する電話で連絡したのが最後だったという。「ちょっと元気のない声だったので、かなり心配していたんですが…。この前、名古屋場所でテレビ(NHKの大相撲中継)に出て元気なんだなと思って、すごくうれしかったのですが…」と振り返った。
北の富士さんからは生前、NHKの大相撲中継を通じて叱咤(しった)激励をいただいた。「テレビ越しですが、解説で愛のある解説をして下さいました。厳しさもありましたけど、すごく期待していただいているということが、すごく力というか励みになりましたね。とにかく大関時代、横綱まであと少しで優勝もない状況の中ですごく応援して下さいました」と感謝を述べた。
2人で食事するなどの親交もあったといい、「着物とピンクの外套(がいとう)を着てかっこよかったですよ。何を着てもかっこよかったし、立ち姿や座り姿も非常にシュッとしていました」と生前の姿に思いをはせていた。
11/21 12:04
スポーツ報知