春場所Vの尊富士が3敗目「中途半端だった」 12日目は大関・大の里と結びで激突

尊富士(左)は豪ノ山に押し出しで敗れる(カメラ・豊田 秀一)

◆大相撲九州場所11日目(20日・福岡国際センター)

 西前頭16枚目・尊富士(伊勢ケ浜)が3敗目を喫した。立ち合いで同・豪ノ山(武隈)の突き押しに引いてしまった。土俵際から前に出るも、呼び込んで押し出された。「中途半端だった。上手がかかろうとしたときに取れなかった」と下を向いた。

 豪ノ山とは新入幕優勝を決めた春場所の千秋楽以来の対戦だった。当時は右足首を痛めながらも気迫で押し倒して賜杯をつかんだ。「相手への意識は特にない」と煙に巻いたが、同じ突き押しを得意とする相手に敗れて悔しそうだった。

 12日目は大関・大の里(二所ノ関)と対戦する。1学年上だが、ケガで休場する中看板力士に駆け上がっていったことで「しっかりやっていきたい」と闘志。結びは初の経験となるが、「特にない。(同部屋で対戦することのない)横綱(照ノ富士)がいないので」と淡々としていた。

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