鍵山優真「枯れるまで泣いた」フィンランド大会Vも「過去最低」に悔し涙 GPファイナルは「うれし泣き」誓う

GPフィンランド大会から帰国後、羽田空港で取材に応じた鍵山優真

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦・フィンランド大会で優勝し、2季連続のGPファイナル(12月・フランス)進出を決めた男子の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が18日、羽田空港に帰国し、取材に応じた。

 GP第4戦・NHK杯からの連勝となったが、フリーでは珍しくミスが重なり、結果は合計263・09点と、自己ベストから46・96点も下回る内容だった。振り返り、「自分が掲げていた目標ともかけ離れているような演技をしてしまった。ここでちょっと、自分の一番、過去最低を味わってしまった」と反省も、「結果として受け止めるしかない。あとは上っていくだけだと前向きに捉えていきたい」と次へと切り替えた。

 フリー直後は「自分は何をやっていたんだろう」と思わず悔し涙があふれ、「もう、枯れるまで泣いた」と鍵山。初めてのGP連戦という過密日程で、目に見えない疲労もあったようで、「試合期間中はアドレナリンで集中できていたと思うが、いざ終わってみるとハードなことをしていたんだなと。しっかり休んで、ファイナルに向けて再始動していけたら」と語った。

 次のGPファイナルでは、世界王者・マリニン(米国)とのシーズン前半戦の世界一をかけた勝負が待っている。「次、もし泣くとしたらうれし泣きかなと思う。そうできるように頑張りたい。誰かを超えるとかよりも、自分のやれるべきことを達成した時の方がうれしいんじゃないかなと思う」。最高のパフォーマンスを発揮し、最高のメダルつかむ。

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