箱根駅伝メンバー争いの上尾ハーフM 大東大の棟方一楽がU20日本記録で優勝 三浦龍司を超える

上尾ハーフマラソン大学生男子の部でU20日本人最高記録となる1時間1分38秒をマークして優勝した大東大の棟方一楽

◆上尾シティハーフマラソン(17日、埼玉・上尾運動公園陸上競技場発着=21・0975キロ=報知新聞社後援)

 例年、箱根駅伝に出場する各校がメンバー選考と位置づける大学男子の部では、大東大の棟方一楽(2年)が1時間1分38秒で優勝した。早生まれ(生年月日2005年1月10日)の2年生のため、U20の資格保持者の棟方は、三浦龍司(当時順大、現スバル)が2020年10月17日に箱根駅伝予選会の陸上自衛隊立川駐屯地周回コースでマークした1時間1分41秒のU20日本記録を3秒更新した。西川千青(ちお、4年)が今年にマークした1時間1分55秒の大東大記録も更新した。「自分でもびっくりしています」と笑顔を見せた。

 棟方は全日本大学駅伝(11月3日)ではつなぎ区間の5区で6位。箱根駅伝に向けて主要区間で戦える力を見せた。2年連続のシード権(10位以内)を狙う大東大にエース級の選手が台頭。真名子圭(まなこ・きよし)監督(46)は「練習はしっかりできていた。思った以上に、よく走ってくれました」と高く評価した。

 前回の箱根駅伝では16人の登録メンバー入りしたが、惜しくも11番手で出場を逃した。真名子監督は「今年1月3日、箱根駅伝が終わった直後、僕は棟方に『お前を起用しなくてゴメン』と謝りました」と明かした。今回は主力として臨むことになる。真名子監督は「往路を任せられる」と期待を込めて話した。棟方「記録保持者として恥じないように今まで以上に結果にこだわっていきたい」と表情を引き締めて話した。

 2位は1時間1分59秒で駒大の帰山侑大(3年)が続いた。駒大勢は3位に村上響(2年)、4位に谷中晴(1年)、7位に吉本真啓(4年)が続いた。国学院大、青学大と並び「3強」とされる駒大は、箱根駅伝に向けて上昇気流に乗ってきた。

 大学男子の部の上位成績は以下の通り。

<1>棟方 一楽(大東大2年)  1時間1分38秒

<2>帰山 侑大(駒大3年)   1時間1分59秒

<3>村上 響 (駒大2年)   1時間2分4秒

<4>谷中 晴 (駒大1年)   1時間2分5秒

<5>入浜 輝大(大東大3年)  1時間2分7秒

<6>小泉 樹 (法大4年)   1時間2分13秒

<7>吉本 真啓(駒大4年)   1時間2分30秒

<8>市川 大世(中央学院大2年)1時間2分32秒

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