平野美宇が初の一日店長「バーコードをピッとするのは小さい頃からの憧れ」自身監修のウェアを自らの手で販売

自身初の1日店長を務めた平野美宇

 卓球女子でパリ五輪女子団体銀メダルの平野美宇(木下グループ)が16日、コンディショニングブランド「TENTIAL(テンシャル) 虎ノ門ヒルズ店(東京・港区)」で一日店長を務め、接客に初挑戦した。同社提供の黒のセットアップスタイルで店内のカウンターに立った平野は「一日店長を務めます、卓球の平野美宇です」とお客さんに名刺を手渡してあいさつ。自身が初めて監修した「リカバリーウェア BAKUNE(バクネ) 平野美宇モデル」を約100着限定で販売した。

 笑顔の接客を終えた平野が取材に応じ「たくさんの方が温かいメッセージをくれたり。遠くから来てくださった方もいて。すごい楽しかったし、うれしかったです」と充実の表情で振り返った。商品を手渡すだけでなく、レジで商品のバーコードを読み取るなど、率先して業務に励んだ。「バーコード、名刺を渡すのも初めてで新鮮でした。バーコードをピッとするのは、小さい頃からすごい憧れるじゃないですか。それがかなった気がしてうれしかったですね」と目を輝かせた。

 昨年に同社初の契約アスリートとなった平野。自身がデザインなどを監修したコラボアイテムと一日店長は、かねてから卓球以外でやりたいことだった。「自分のカラーがあったらいいな。それを自分の手で(お客さんに)渡ったらさらにいいな」。平野の考えに賛同した同社は半年ほど前から急ピッチで企画を進め、初の試みが実現した。平野自身が希望したレモンイエローのウェアは、右袖にサインが入った。長崎県の工場にも出向きウェアの袖に刺しゅうが入る工程を見学。「(すべて)機械で作っていると思っていたけど、1つ1つ(刺しゅうを)手で作っているんだなと。さらに多くの方の手に届いたらいいなと思いました」とうなずいた。

 子供の頃には、応援するアイドルグループ「乃木坂46」のイベントにも参加したことがあるという平野。人生初の接客業では、お客さんとの会話も印象的だった。「海外の試合とかも映像で見てくださっている方もいて。どんな試合でも見てくださる方がこんなにもいるんだなと感じられて、どんな場所でもさらに頑張れるなと思えました」と、うれしそうに明かした。

 “本業”の卓球では、17日にTリーグ戦(京都)、20日からは国際大会のWTTファイナルズ福岡(北九州市)が控える。「ファイナルは、去年は出られなかった大会なので、1試合でも勝って多く試合できるように頑張りたい」と決意を込めた。新たな挑戦から得る刺激を力に変え、さらなる飛躍につなげる。

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