今季限りで第一線退く上田桃子 最終戦切符ならず ツアー生活に一区切りへ…4オーバー暫定88位でホールアウト

上田桃子

◆女子プロゴルフツアー 大王製紙エリエールレディス 第2日(15日、愛媛・エリエールGC松山=6575ヤード、パー71)

 今季限りで第一線を退くことを表明している、2007年賞金女王で通算17勝の上田桃子(ZOZO)は90位から出て、4バーディー、3ボギーの70で回り、通算4オーバーの暫定88位と予選通過圏外でホールアウトした。

 小祝さくら、川崎春花と2日間同組でプレーした上田は多くのギャラリーの視線を集めた。6番まではバーディーパットを放つものの、ショットがピンそばにつかずにパーを重ねた。7番で2・5メートルの初バーディーを奪うと「ナイスバーディー」の声援が飛び、小さく右拳を握った。

 後半に入り、10番でバーディー。11番パー5は3打目を1・5メートルにつけて連続バーディーを奪うと、拍手と歓声を浴び、ようやく表情が緩んだ。だが12、13番で連続ボギーを喫し、後退。17番パー5では2オンに成功し、多くのギャラリーから拍手が起きた。惜しくもイーグルとはならなかったものの、バーディーを奪い、笑みを浮かべた。最終18番のグリーン脇では競技を終えた原英莉花脇元華金田久美子吉本ひかる柏原明日架、阿部未悠、菅沼菜々菊地絵理香ら多くの選手が上田のプレーを見守った。バーディーパットを強く打ち、3パットのボギーとしたが、最後は多くの拍手が送られた。

 上田は初日後、第2ラウンドに向け「バーディーを取ることだけを考えていきたい」と話していた。この日は最後まで懸命にプレーしたが、大きく巻き返すことはできず、今週8位以上が最低条件だった次週の最終戦メジャー、JLPGAツアー選手権リコー杯(21日開幕、宮崎)の出場権獲得はならなかった。

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