JRAが来年度G1の4競走で1着本賞金を3億円に増額 宝塚記念、天皇賞・春と秋、大阪杯 8000万円~1億円の大幅アップ
JRAが、来年度の宝塚記念(6月15日)、天皇賞・春(5月4日)と秋(11月2日)、大阪杯(4月6日)のG1・4競走の1着本賞金を3億円に増額することが10日、スポーツ報知の取材で分かった。今年度の宝塚記念と天皇賞・春、秋の1着本賞金は、いずれも2億2000万円で、大阪杯は同2億円となっており、8000万円~1億円という大幅な増額となる。今月行われる経営委員会での来年度の事業計画(案)、収支予算(案)の議決後、農水大臣の認可を受けて正式に決定する方向だ。
JRAの1着本賞金の最高額は有馬記念とジャパンCが23年から5億円に引き上げられており、日本ダービーの3億円がそれに次ぐ高額賞金レースとなっているが、国内G1の出走メンバーのさらなる充実を図る狙いがあるとみられる。今月開催された米国競馬の祭典、ブリーダーズCには過去最多となる総勢19頭の日本調教馬が遠征したように、近年は海外を含めたレースの選択肢が多様化。国内の一流馬の“流出”を防ぐ一方で、外国馬の積極的な参戦を促すことにもつながる。
今年のJRAの売得金は先週末終了時点で前年比101・0%と堅調に推移している。しかし今年上半期の平地G1・12レースの売り上げ合計は前年比3・6%減となっており、大阪杯は前年比10・3%減、宝塚記念は前年比10・1%減と振るわなかった。よりファンに興味を持ってもらえる好メンバーをそろえるために、大胆なテコ入れに踏み切る。
11/11 03:00
スポーツ報知