上田桃子が取材中に涙 「思っているより湿っぽい感じじゃない」感傷ムードは否定も…
◆女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 第1日(8日、千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72)
今季限りでツアーの第一線から退く2007年賞金女王の上田桃子(38)=ZOZO=は4バーディー、4ボギーのイーブンパー72で、予選通過圏外の62位でスタートした。通算17勝の実力者は多くの観客を引き連れてプレーも、ラウンド後は自身へのふがいなさから涙した。ルーキーの政田夢乃(24)=なないろ生命=がツアー自己最少64を記録し、8アンダーで初の単独首位発進となった。
第一線を退くことを表明した後、初のラウンド。上田には多くのファンの視線が集まった。5番パー5、3ウッドで2オンに成功してバーディー。後半の11、12番も連続バーディーと見せ場をつくったが、4つのボギーで72だった。プロ449試合目の38歳は「全く集中力が出せず、でしたね」と悔しそうに息をついた。
感謝の思いで回った。それだけに、「攻めきれなかった部分がショック。自分のゴルフを見せたいのに、見せられないのがフラストレーションだった」と振り返った。「皆さん(ファン、報道陣)が思っているより湿っぽい感じじゃない」と感傷に浸るムードを否定した。この日の要因を「技術的なところ。感覚がなかなか出ない」と分析。プロ20年のツアー生活終盤でも自分自身のプレーと向き合った。
だが、話をするにつれて悔し涙が流れ落ちた。「(最終戦の)リコーカップも行きたいので結果を出したいのと、自分らしいゴルフを見せたいのが両方ある」。第2日後の(予選通過)50位以内をクリアし、3日間の奮闘をファンに届ける。(岩原 正幸)
11/09 06:30
スポーツ報知