ホーバス監督続投 日本バスケ界異例の長期政権もメリット大きい

続投を発表しフォトセッションでボールを回すトム・ホーバス監督(カメラ・小泉 洋樹)

 バスケットボール男子日本代表の監督に再任されたトム・ホーバス氏(57)が5日、都内で会見した。3大会連続となる2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得し「ベスト8に入りたい」と1次リーグ敗退だった今年のパリ五輪の雪辱を誓った。

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 過去を見ても日本バスケ界で長期政権は珍しく、続投は“異例”ともいえる。日本協会の三屋裕子会長(66)はパリまでの3年間を見て、「ポテンシャルを十分秘めている」と評価。ロス五輪を考えた時に「時間があったら、もっといいチームを作るだろうなと思い、もう少し時間をあげたかった。それから私も見たかった」と説明した。

 コロナ禍の影響で21年東京五輪が1年延期したことで、パリまでの準備期間は短くなった。しかも男子は、Bリーグのシーズンが10月~5月と長く、さらにNBA組はルール上、主要国際大会の直前にしか参加できないなど、チームの強化は極めて短期間だった。

 今後、時間をかけてホーバス・スタイルを一層浸透させられる。指揮官はパリ五輪の最終戦で敗れた後、「目標には行けなかったが(8強は)近い」と確信していた。これからの4年で完成形へと近づける。継続路線のメリットは大きい。(バスケットボール担当・小林 玲花)

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