青学大の原監督の予言的中「創価大吉田響君に引っ張ってもらい、鶴川がトップに立つ」全日本大学駅伝2区で首位浮上

青学大の鶴川正也

◆学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝(3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 定刻の午前8時10分にスタートした。1区(9・5キロ)はスローペースの展開となり、日体大の平島龍斗(3年)が区間賞を獲得した。2秒差の2位に国学院大、同じ2秒差の3位に創価大、3秒差の4位に青学大が続いた。

 大混戦のまま突入した2区(11・1キロ)では、展開は一転。創価大の吉田響(4年)が5キロを13分52秒のハイペースで飛ばし、先頭集団は一気に絞られた。今季開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)でも2区で圧倒的な区間賞で首位に浮上した吉田響は5キロを13分52秒で通過。7キロ過ぎまで吉田響に対応できた選手は、青学大の鶴川正也(4年)だけ。壮絶なラストスパート合戦で鶴川が競り勝ち、区間賞を獲得。青学大が首位に浮上した。

 創価大は同タイムの2位だった。

 41秒差の3位に東京国際大、42秒差の4位に帝京大、53秒差の5位に早大が続いた。

 出雲駅伝優勝の国学院大は54秒差の6位。

 5連覇を狙う駒大は2分23秒差の16位と出遅れた。

 レース前日の2日、青学大の原晋監督(57)は「2区で、創価大の吉田響君に引っ張ってもらい、ラストスパートで鶴川がトップに立つ」という戦略を明かしており「予言」がピタリと的中。序盤は、6年ぶり3度目の優勝を狙う青学大にとって絶好の展開となった。

 伊勢路でも出雲路に続く「熱い」戦いが続くが、全選手にとって「暑さ」が共通の敵となる。

 気象庁の天気予報によると、コースの三重・津市、四日市市の最高気温予想は24度。スタート地点の名古屋では25度、ゴール地点の伊勢市の南に位置する尾鷲市では26度と予想されている。11月にもかかわらずコース上でも「夏日」(25度以上)になる可能性もある。

 原監督は「前日(2日)は涼しくて、レース当日は暑い。体が順応できずに、選手がバタバタ倒れる危険もあります。水分補給をはじめ十分な対策が必要です」と表情を引き締めて話した。

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