【BCジュベナイル】武豊騎手は初のブリーダーズカップ競走制覇ならず シンビリーブは10頭立ての最下位に沈む

パドックを周回する菅原明良騎手騎乗のエコロアゼル(左)と武豊騎手騎乗のシンビリーブ(カメラ・高橋 由二)

◆ブリーダーズカップ・ジュベナイル・G1(現地時間11月1日、米国デルマー競馬場・ダート1700メートル)

 1日、2日の2日間にわたる米国競馬の祭典が行われ、2歳ダート中距離王決定戦に出走した武豊騎手が騎乗したシンビリーブ(牡2歳、栗東・森秀行厩舎、父コンスティテューション)は10頭立ての最下位に終わった。同じく日本から出走した菅原明良騎手騎乗のエコロアゼル(牡2歳、栗東・森秀行厩舎、父シャンスロット)は8着。勝ったのは、マルティン・ガルシア騎手とコンビを組んだシチズンブル(牡2歳、B・バファート厩舎、父イントゥミスチーフ)だった。勝ち時計は1分43秒07。

 BC初制覇を目指す武豊騎手は8番枠から発走。スタートは遅く後方から運んだものの、道中は外から徐々にポジションを上げて好位集団にとりついた。最終コーナー手前では先頭をうかがうかに見えたが、直線入り口では手応えがなくなり馬群に沈んだ。武豊騎手はエイシンヒカリで制した2016年5月の仏G1・イスパーン賞以来となる約8年5か月ぶりの海外Vを狙ったが、見せ場も作れなかった。

 森秀行調教師はBCに2歳馬を4頭をスタンバイ。このBCジュベナイルにはシンビリーブとの2頭を出走させたが、今年もタイトルを手にすることができなかった。同レースに挑んだ過去の日本馬2頭はいずれも森秀行厩舎で、19年フルフラット(武豊騎手)は5着、21年ジャスパーグレイト(福永祐一騎手)は10着。昨年はエコロネオ(川田将雅騎手)が出走取り消しとなっていた。

 2日間で14ものG1競走が開催されるブリーダーズカップで日本馬が勝利を挙げたのは、2021年フィリー&メアターフのラヴズオンリーユーが最初で、その後のディスタフに出走したマルシュロレーヌも同日に勝利を飾っている。

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