日本王者・増田陸が世界王者・堤聖也へのリベンジを希望 宇津見義広とのV1戦には「進化した姿を見せる」
◆プロボクシング▽日本バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・増田陸―同級8位・宇津見義広(2日、後楽園ホール)
チャンピオン増田陸(27)=帝拳=の初防衛戦の計量が1日、都内で行われ、増田は53・4キロ、挑戦者の同級8位・宇津見義広(40)=ワタナベ=は53・4キロでともにリミットから100グラムアンダーでクリアした。
増田は7月に富施郁哉(ワタナベ)を4回KOで下しタイトル奪取に成功。王者となり初の試合を前に「自分のボクシングが完成しつつある。それをしっかり集中して遂行したい」と言い切った。自分のボクシングとは、長いリーチ、体格をいかしたスタイル。「それをいかに試合で発揮するか」だと思うと、V1戦への自信をにじませた。
これまで6戦5勝(5KO)1敗。唯一の黒星は昨年8月に対戦した堤聖也(角海老宝石)戦での判定負け。その堤は先月13日に井上拓真(大橋)を破りWBA世界バンタム級王座を奪取した。その試合をリングサイドで観戦した増田は「一度戦った選手が世界を取ったので、自分も早くそこにたどり着きたい気持ちがある。一度負けている立場なので、しっかり自分を高めて、その上で再戦の機運が高まれば、リベンジしたい」と意気込む。バンタム級は世界主要4団体の王者が全員日本人という激戦区。近い将来の対戦を見据えてか「目の前の試合をクリアして、巡ってきたチャンスを逃がさないように世界を取りたい。そのためにも今回は進化した姿を見せる」と、今後を見据えて初防衛戦の舞台に立つ。
一方の宇津見はキャリア20年で初のタイトル挑戦。「今までとは質の違う緊張感があるが、覚悟はできている。強い増田選手だからこその緊張。最高の練習を出来たと思う」と、大番狂わせを狙う。
宇津見の戦績は17勝(10KO)11敗6分け。
11/01 16:14
スポーツ報知