王鵬、右眼窩底骨折手術後初の実戦稽古で大関・琴桜らと17番「最初にしてはいい」 九州場所は出場へ

琴桜(左)と激しい稽古をする王鵬(カメラ・三須 慶太)

 大相撲の幕内・王鵬(大嶽)が31日、九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)に向け、福岡市内の佐渡ケ嶽部屋宿舎へ出稽古を行った。9月の秋場所中に右目付近を負傷し、場所後の同25日に右眼窩(がんか)底骨折と診断。10月10日の手術後は初めての実戦稽古となった。いきなり大関・琴桜、新十両・琴栄峰(ともに佐渡ケ嶽)らと17番。「最初にしてはいいんじゃないですかね」と自己評価した。

 患部に関しては「けが自体が日常生活には支障ないぐらいで、ひどいものではなかった」と意に介していない様子だが、一方で「相撲を取るにあたって、上を見ると物が2つとかに見える」との状況だったため、手術を実施。ただ、早くも術後3日ほどから軽く体を動かし始めたという。「やっぱり体をしっかり動かしていたので、体(の状態)も落ちるようなことはなかったです。今日も相撲を取れていますし、怖さもない。頭から当たる相手だとちょっとまだわからないですけど、今日の感じでは大丈夫です」と手応えを語った。

 先場所は自己最高位の西前頭2枚目で、9勝6敗と勝ち越し。番付運もあり今場所の新三役はならなかったが、東前頭筆頭。上の地位はすぐ目の前にある。九州場所に関しては「皆さんから心配されますけど、僕的には全然」と出場の意向だ。「(新三役など番付アップは)早ければ早いほどいいと思っているので、早く決めるに越したことはないと思っています。勝てば上がるので、しっかり頑張ります」と気合たっぷりに話した。

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