柔道・高市未来が引退を発表「幸せな現役生活でした」 女子63キロ級で五輪3大会連続出場 今後は指導者の道へ

高市未来

 柔道女子63キロ級で五輪3度出場の高市未来(30)が30日、所属先のコマツを通じ、現役引退を発表した。今後は同社の女子柔道部のコーチに就任する。

 高市は女子63キロ級を第一人者として長年引っ張り、世界選手権では2018、19年に銀メダルを獲得。マスターズ大会で4度優勝した。五輪は16年リオ大会に初出場し、5位。21年東京、24年パリ五輪では個人戦ではメダルに届かなかったが、混合団体で2大会連続銀メダルに貢献した。

 ▽高市未来のコメント

 「このたび、現役選手を引退することになりました。8歳から高尾警察署で柔道を始め、相武館吉田道場、相原中学校、淑徳高校で、柔道の素晴らしさ、楽しさを教えていただきました。コマツに入社後は、世界で戦う厳しさ、逆に世界の舞台で戦うことの素晴らしさを感じることができました。ここまでご指導・応援し支えてくださった皆さまには心から感謝しています。

 『柔道は1人ではできない』と、子供の頃から、常に柔道への感謝、周りの方への感謝を忘れずに取り組むよう教わってきました。私の現役生活は、関わってくださった皆さまのおかげで、大好きな柔道を通して、素晴らしい経験をし、彩り豊かなものにすることができました。本当に幸せな現役生活でした。

 今後は指導者の道に進みます。ここまで経験してきたことを活かしつつ、これからは多くのことを学び、柔道界、世の中に少しでも貢献できるよう、より一層努力していきたいと思います」

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