坂本花織「乗り越えられたら、また1個強くなれる」フリー「シカゴ」で演じる“悪女”に試行錯誤中

羽田空港で取材に応じる坂本花織

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦・スケートカナダのメダリストが29日、羽田空港に帰国した。女子で優勝し、ファイナルも含めてGP7勝目を挙げた坂本花織(シスメックス)は、ミスが重なったフリーを反省し「体力面とジャンプの回転不足を直していかないといけない」と改善点を口にした。

 フリーのミュージカル「シカゴ」では悪女を演じる。かつてないほど体力と筋力を消耗する高難度な振り付けで「息が切れるより先に、腕とか体幹とかが段々きつくなる。ジャンプ以外で踊っているパートとかが多いので、そこが今までより濃密。まだ慣れてないなって部分がたくさんある」。今はまだ、表現に試行錯誤の段階で「休みどころがない。体力的には17歳くらいのときにやりたかった感じはする(笑い)。でも、(表現面は)今までの経験値があるからこそできるプログラム。乗り越えられたら、また1個強くなれるかなと思う」と成長のチャンスと受け止め、進化させていく。

 次戦はNHK杯(11月・東京)で「今回よりいいフリーをやりたい。(残り約1週間)精いっぱいやりたい。できることはまだまだ全然ある。ちょっとでもカナダよりいい点数で、いい内容で終われるようにしたいなと思っている」と語った。

ジャンルで探す