姫野和樹 オールブラックス戦で再出発 愛情変わらず「このチームが大好き」

ニュージーランド戦に向け前日練習する姫野和樹(カメラ・大谷翔太)

◆ラグビー▽リポビタンDチャレンジカップ2024 日本―ニュージーランド(26日、日産スタジアム)

 ラグビーの「リポビタンDチャレンジカップ2024」日本―ニュージーランド(NZ)戦は26日、神奈川・日産スタジアムで行われる。世界ランク3位のNZに挑む日本は前日の25日、試合会場で最終調整。フランカー姫野和樹(トヨタ)が会見し「1年ぶりに桜のジャージーを着てプレーする。すごく気合いが入っている」と、燃える胸中を語った。

 昨年のW杯フランス大会で主将を務めた姫野は、肘の手術でNZ戦が1年ぶりの代表戦。自身が不在の日本代表は「すごい複雑な気持ちで見ていた」と言う。「第三者で代表の試合を見るというのは、なかなかない経験だったので。その場に立っていない自分が悲しかったり、悔しかったり色んな気持ちが交ざってみていた」。日の丸を背負うことへの誇りと情熱は、人一倍。再び桜のジャージーに袖を通し「僕はやっぱり、日本代表というチームが好きだし、日本という国が大好きなので。また日本代表としてプレーすることはいつまでたってもうれしいし、誇り。このチームが大好きです」と熱を込めた。

 NZとは過去7戦全敗で、前回対戦は22年10月。31―38で惜敗した。「ジャパンらしくプレーすることが重要。ファーストパンチで受けずに、積極的にプレーするメンタルが重要」と姫野。相手のFW陣は日本より平均で6キロ重く、接点での攻防も大きなポイント。接点で相手からボールを奪い返す「ジャッカル」が代名詞の7番は「(相手選手が)孤立するシーンをジャッカルのチャンスとして、トライしていきたい」と体を張る。

 日産スタジアムは、17年11月にオーストラリア戦で代表デビューした思い入れある会場。30歳での再出発に「ラグビー人生の半分にきて、今からまたスタートで、自分がファーストキャップを得た日産スタジアムでプレーするのは感慨深い」としみじみ。自身にとってエディー・ジャパン初陣は、これ以上ない相手に挑む。姫野は「体とメンタルは100%に近いけど、そこを突き抜けて120%までいけるように調整したい」と、余念ない準備を進めていく。

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