快進撃の全日本女王 石井さやか 腹筋のけがで準々決勝を棄権 「テニス人生で最高の大会だった」…東レ・パンパシ

石井さやか

◆テニス ▽東レ・パンパシフィック・オープン 第5日(25日、東京・有明テニスの森公園)

 父がプロ野球DeNAの石井琢朗コーチで、全日本女王の石井さやか(ユニバレオ)が、腹筋のけがのため、準々決勝を棄権した、世界ランキング16位でロシア出身のディアナ・シュナイデルと対戦予定だったが、大会が棄権をアナウンスした。

 石井は、大会を通じて「東レPPOテニスを棄権することになり大変残念です」とコメントを発表した。しかし、予選2試合を勝ち上がり、1回戦ではツアー本戦初勝利を挙げるなど、快進撃を見せたことについては「これまでのテニス人生で最高の大会でした」と喜んだ。

 ランク上で同148位のソンメズ(トルコ)に逆転勝ちした2回戦で、腹筋を痛めたようで、第2セット序盤から、サーブを満足に打てなくなっていた。その試合後には「腹部がちょっと。今日は気合いで乗り切った」と口を濁していた。

 試合直前の棄権になったことには「身体の不調を完全に治すには時間が足りず、このような結果になりました」とした。また、ファンには「温かいご声援に感謝するとともに、近い将来、必ず復帰することをお約束します」と、強くなって帰ってくることを誓った。

 ◆石井さやか 2005年8月31日、東京都生まれ。19歳。5歳でテニスを始め、2017年全日本ジュニア12歳以下準優勝。2022年同ジュニア18歳以下優勝。2023年全豪オープンジュニア単複ベスト4。同年3月にプロ転向。同年ジュニア世界ランキング5位。24年全日本選手権優勝。拠点は錦織圭と同じ米フロリダ州のIMGアカデミー。家族は両親、姉、弟の5人家族。175センチ、68キロ。自身最高世界ランキングは262位。

ジャンルで探す