【記録】通過回数は国士館大が34回で1位 前々回に立大が最長ブランクの55年ぶり復活…箱根駅伝予選会

前回の予選会 一斉にスタートを切った選手たち

◆報知新聞社後援 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)予選会(19日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地スタート~立川市街地~国営昭和記念公園ゴール=21・0975キロ)

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=来年1月2、3日)の予選会(報知新聞社後援)は、19日に東京・立川市で行われる。午前9時35分に43校の選手(各校10~12人)がハーフマラソンを一斉スタート、上位10人の合計タイムで争い、上位10校が本戦の出場権を獲得できる。秋の立川を勝ち抜いた先に、新春の箱根路が待っている。

 ◆予選会通過回数 制度が確立された1955年以降、前回まで69回の予選会が行われており、国士舘大が歴代1位の34回の突破を果たしている。ただ、国士舘大のシード獲得は平成最初の大会(90年)が最後。以降、予選会参戦を強いられている。

 ◆トップ通過 最多は専大と東農大の6回。55年の最初の予選会でトップ通過した中大から前回の大東大まで1位通過した延べ69校のうち本戦でシード権を獲得したチームは45校。シード獲得率は65.22%。

 ◆返り咲き 前々回、立大は6位通過し、1968年以来、55年ぶりの最長ブランク復活を決めた。それまでは08年予選会で33年ぶりに復帰した青学大が最長ブランクだった。当時、就任5年目で、次点の法大と6秒差の僅差で悲願を果たした原晋監督は「本戦で初優勝した時(15年)より、予選会を初めて突破した時の方がうれしかった」としみじみ語る。

 ◆予選会からの下克上 予選会から本戦を制した例は2回。神奈川大は96年に4区で途中棄権したが、同年秋の予選会を1位通過し、97年に初優勝した。その時の2位も前年に同じ4区途中棄権から巻き返した山梨学院大だった。日体大は12年に同校史上最低の19位に沈んだが、同年秋の予選会でトップ通過し、13年に優勝。V字復活を果たした。

 ◆予選会の歴史 前身は世田谷区代田橋―武蔵野市井の頭公園往復の関東学生10マイル(約16.1キロ)。1955年、当時の本戦参加限度の15校を上回る19校が初めて予選会を兼ねて争い、前年度の本戦優勝の中大を含め全校が参加。8人の合計タイムで上位15校が本戦の出場権を獲得した。翌56年から前年度の上位10校にシード権が与えられ、残り5枠を予選会で争う方式に変わった。58年から10人の合計タイムで競うようになり、64年から距離が20キロに延長。コースは八王子市、千葉市など数年で変更され、77~99年は大井埠(ふ)頭周回コース。2000年から現在の立川市に移った。03年の80回記念大会に限り箱根芦ノ湖畔の16.3キロで開催。開催時期は90年まで11月、91年から10月。02~12年は関東学生対校の成績による減算タイム(関東インカレポイント)が採用された。18年からハーフマラソン(21.0975キロ)に延長。

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