【菊花賞】ウエストナウが軽快な動き 佐々木調教師「よくこの舞台にあがってきた」史上初の1勝馬Vへ万全

西村淳也騎手騎乗して追い切ったウエストナウ(カメラ・高橋 由二)

◆第85回菊花賞・G1(10月20日、京都競馬場・芝3000メートル)追い切り=10月17日、栗東トレセン

 2018年のフィエールマンに並ぶ、キャリア最少タイ(4戦目)での菊花賞制覇を狙うウエストナウ(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎、父キズナ)はCWコースで軽快な動きを見せた。

 先週に続いて西村淳也騎手が騎乗し、単走で84秒7―11秒9。終始、楽な手応えで気持ち良さそうに脚を伸ばした。佐々木調教師は「先週、しっかりやってすごい時計(10日、CWコースで6ハロン77秒1―11秒5)が出た。今週も、もうちょっとやっても良かったけど、ジョッキーの加減だから」と納得の表情を浮かべた。

 前走の神戸新聞杯は直線で前が壁になり、進路を塞がれて伸び切れず。11着と不完全燃焼に終わった。「前走はキャリアの差が出た。体も少し水っぽかったなという印象。操縦性がいい馬だし、2200メートルも乗っているから距離は大丈夫。いい番手をとってどれだけ我慢できるか」と佐々木師。

 菊制覇となれば1勝馬としては史上初、18年フィエールマンに並ぶ最少タイ4戦目となる。トレーナーは「この子は1月18日からやっと乗り出せた。普通に考えれば半年以上は成長が遅れているところで、よくこの舞台にあがってきたと思う。頑張ってほしい」と言葉に力を込めた。

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