前回優勝の駒大が出雲駅伝の前日練習 篠原倖太朗ら順調に調整し藤田敦史監督「夏にガラッと変わりました」

出雲駅伝の前日調整を行う、前回優勝・駒大の篠原倖太朗主将

 学生3大駅伝開幕戦となる出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)で、前回1区から一度も首位を譲らず完全優勝を果たした駒大が大会前日の13日、出雲市内で最終調整を行った。主将で前回1区区間賞の篠原倖太朗(4年)、同3区2位の山川拓馬(3年)、同4区2位の伊藤蒼唯(3年)、期待のルーキー桑田駿介(1年)らが状態を確認した。

 前回2区区間賞のエース・佐藤圭汰(3年)は故障の影響で今大会のエントリーはなし。藤田敦史監督は「圭汰を使えないということは、そこに誰かが入ることになる。新しく入った者がチャンスをつかめるかどうかが鍵になると思います。圭汰がいなくても戦えるチームを作ろうとやってきたので、それ以外のメンバーは順調に来ています」と話した。

 駒大は昨季、出雲駅伝、全日本大学駅伝で圧勝したが箱根駅伝でまさかの2位。今シーズン前半は5月の関東インカレで入賞者が2人と大苦戦だったが、夏は主将の篠原を筆頭に着実に底上げ。9月は多くの選手が自己ベストを更新した。藤田監督は「春が良くなかったので、夏は危機感を持ってやりました。何よりも、篠原が夏合宿でハッパをかけながらやってきてくれたことが大きいと思います。そこでガラッと変わりました」とうなずいた。

 篠原は、結果でも見せている。9月28日のヨギボーアスレチックチャレンジカップ(新潟)5000メートルでは、13分15秒70をマークし、青学大の鶴川正也(4年)が持っていた屋外での日本人学生記録を更新。ここまでの調整期間は約2週間しかないが、大八木弘明総監督は「大丈夫。順調に来ています」と話した。

 駒大の出雲駅伝登録メンバーは以下の通り。

篠原倖太朗(4年)

金谷 紘大(4年)

伊藤 蒼唯(3年)

帰山 侑大(3年)

山川 拓馬(3年)

工藤信太朗(2年)

島子 公佑(2年)

安原 海晴(2年)

桑田 駿介(1年)

谷中 晴(1年)

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