パリ五輪金メダルの北口榛花「楽しい時間でした」 故郷・北海道旭川市での凱旋パレードに4万8000人

地元の旭川市内でパレードを行った北口榛花(中央=カメラ・飯塚 康博)

 パリ五輪で陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花(26)=JAL=が13日、故郷の北海道旭川市でパレードした。

 旭川市役所近くの平和通買物公園からJR旭川駅前までの約900メートルの道のりを約30分をかけてパレードした。母校・旭川東高の陸上部員が横断幕を持ち、後方には同校の吹奏楽部が先導。北口がリクエストしたというQUEENの「We Are The Champions」が演奏される中、北口は2トントラックの荷台から満面の“榛花スマイル”を振りまいた。

 パレード前には、市役所の特設ステージでのセレモニーに出席し、「市民栄誉賞」が贈られた。セレモニーとパレードには約4万8000人が訪れた。パレード後に取材に対応し、「今まで見たことがないぐらいの人が集まって下さって、本当にうれしかった」と喜んだ。

 歩行者天国の平和通買物公園は若者が多く集まるスポット。高校時代は学校帰りに食事を楽しむなど思い出の地という。沿道との距離も近かったことから「(パレード中は)思った以上に一人一人のお顔が見ることができてすごくよかった。緊張は特になく、とにかく楽しい時間でした」と振り返った。

 パリ五輪決勝と同じ、お団子結びの髪形とメイクを選び、「皆さん、オリンピック時の姿を見てくれた方々が大半だと思うので」と満面の笑み。パレード曲のチョイスも「やはり自分一人の力でチャンピオンになったわけではないので、とてもぴったりの曲だと思う。吹奏楽部も頑張って練習してくれたと思うのですごくうれしかった」と北口らしい感謝を示した。

 9日に北海道に入り、数々の日程をこなし、12日に旭川市に帰省した。凱旋を果たせた故郷に触れ、「やはり唯一の家です。たくさんの方々がこうして迎え入れてくれるのも地元だから。やっと帰ってきたなと思っています」と“旭川愛”を強調していた。

ジャンルで探す