高橋藍、パリ五輪代表対決からSVリーグ幕開け…チケットは1時間半で完売「いいものを見せられるように」

開幕記者会見後の囲み取材を終え、Vポーズするサントリー・高橋藍(カメラ・今成 良輔)

 10月、新たに始まるバレーボールの「大同生命SVリーグ」の2024―25年シーズン開幕に向けた会見が9月30日、都内で開かれ、パリ五輪代表の高橋藍(らん、23)=サントリー=、西田有志(24)=大阪ブルテオン(B)=ら男子10、女子13チーム(A山形は海外遠征で不在)が出席した。新リーグの幕開けとなる11日のサントリーと大阪Bの開幕試合(東京体育館)で、パリ五輪代表対決に挑む藍と西田が歴史的な勝利を誓った。

 歴史的な一戦へ燃えていた。新リーグの開幕戦にV1リーグ昨季覇者サントリーの一員としてコートに立つ藍は「楽しみだし、開幕戦にふさわしい、いい試合を見せたい。いいものを見せられるように頑張る」と声を弾ませて意気込んだ。国内リーグとしては異例の地上波で生中継され、注目を集める一戦。昨季までイタリアでプレーし、日本のリーグ初参戦となる藍がいよいよ一歩を踏み出す。

 相手の大阪Bには、1歳上の西田がいる。2人はパリ五輪代表のチームメートで仲がいい。体調のことを考え、朝6時に起きる西田に対し、藍は「(西田は)朝9時(開始)の練習でもうできあがっている(テンションが高い)」とちゃかすなど、距離が近い。選手としても尊敬しているが、試合では「西田選手はサーブが得意なので(サービス)エースを取られないようレシーブする」と応戦し、譲るつもりはない。

 西田も「勝ちにこだわってやっていく。盛り上がるきっかけになるような(見る人の)記憶に残る試合をしたい」と強い思いを込め、藍との対戦には「100%(の力)でやったことがないので楽しみ。開幕までによりいいサーブを打てるように準備する」と闘志を燃やした。

 関係者によると東京体育館の観戦チケット(収容6000人)は「1時間半で完売」という。「うれしい。(世界最高峰の)イタリアを超えるリーグに僕はできると思う」と言い切った藍。初代王者へ歴史的な勝利で波に乗る。(宮下 京香)

 ◆大同生命SVリーグ 10月に新たに開幕する国内最高峰のリーグ。「S」にはStrong(強く)Spread(広く)Society(社会)の意味がある。前身のVリーグがSVと2部のVに分かれ、SVは5項目のSVライセンスを保有するクラブ。2024―25年シーズンは男子10、女子14クラブが参戦。11~12日の開幕から4月までのレギュラーシーズン(RS)を行い、5月にRS上位6チームが進むチャンピオンシップで初代優勝チームを決める。

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