新大関・大の里「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と伝達式で口上

大関昇進の伝達を受け、口上を述べる大の里。右は二所ノ関親方(カメラ・岡野 将大)

 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)の番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇・大の里(二所ノ関)の大関昇進を正式に決めた。

 その後、協会は使者として出羽海理事(元幕内・小城乃花)と同じ二所ノ関一門の放駒審判委員(元関脇・玉乃島)を派遣し、茨城・阿見町の二所ノ関部屋で昇進伝達式を実施した。新大関は師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)の横で「大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進します」と口上を述べた。

 幕下10枚目格付け出しの初土俵から所要9場所で大関昇進は、羽黒山、ともに幕下付け出しの豊山と雅山の12場所を抜いて、昭和以降最速。大いちょうの結えない”ちょんまげ大関”の誕生は史上初となった。

 大の里は恵まれた体格を生かした前へ出る相撲が光り、秋場所では初日から11連勝。千秋楽を待たず14日目に優勝を決め、昇進目安とされる「三役で直近3場所合計33勝」を上回る34勝を挙げた。

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