大の里が優勝一夜明け会見 25日濃厚の大関昇進伝達式へ、口上は「まだ考えていない。白紙」

一夜明け会見に臨む大の里(カメラ・岡野 将大)

 大相撲秋場所で2度目の優勝を果たした関脇・大の里(二所ノ関)が23日、茨城・阿見町の二所ノ関部屋で優勝一夜明け会見を行った。「朝起きてスマホにたくさん連絡が来ていて実感が湧いた」とほっとした表情を見せた。13勝2敗で制した秋場所を振り返り、初日の幕内・熱海富士(伊勢ケ浜)戦で辛勝。11連勝へのきっかけになったといい、「ああいう相撲で勝った。風が吹いたと思った」と語った。

 大関昇進を預かる審判部は千秋楽の打ち出し後、八角理事長(元横綱・北勝海)に昇進を審議する臨時理事会の開催を要請し、受諾された。大関昇進が事実上、決まり、大いちょうの結えないちょんまげ頭で25日に実施が見込まれる伝達式に臨む運びとなったが、大の里は伝達式での口上については「まだ考えてない。白紙」と話した。

 ◆大の里の入門後の歩み

 ▽2023年4月6日 母校・海洋高(新潟)で二所ノ関部屋入門会見。師匠・二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も同席。日体大出身で2年連続のアマチュア横綱は「1日

でも早く関取になって恩返ししたい」と意気込み。しこ名「大の里」を発表した。

 ▽同夏場所(幕下10枚目格付け出し)6勝1敗 3日目の二番相撲で西幕下10枚目・塚原(春日野)を押し出してプロ初白星。初日はまさかの黒星発進となっていたが「負けた分、楽になった。前評判で騒がれていたが、ただの人になった」と自然体で再出発し、勝ち越しにつなげた。

 ▽同名古屋場所(東幕下3枚目)4勝3敗 七番相撲でようやく勝ち越し。「ご飯も食べられなかった」と振り返ったが、最後に新十両昇進を引き寄せた。

 ▽同秋場所(東十両14枚目)12勝3敗 8日目に無傷で勝ち越し。新十両のストレート給金は2016年夏場所の佐藤(現貴景勝)以来だった。

 ▽同九州場所(東十両5枚目)11勝4敗 13日目に10勝到達。デビューから所要4場所での新入幕に前進して「2ケタはうれしい」と胸を張った。

 ▽14年初場所(西前頭15枚目)11勝4敗 千秋楽で玉鷲を引き落として11勝目。新入幕で敢闘賞を初受賞した。能登半島地震で被災した地元・石川を思い「みなさんに良い報告ができる」と振り返った。

 ▽同春場所(西前頭5枚目)11勝4敗 スピード出世ゆえにまげが結えず、ざんばら髪のまま千秋楽まで優勝争い。新入幕の尊富士(伊勢ケ浜)を1差で追っていたが、自身の取組前にV逸が決定。敢闘賞と技能賞をダブル受賞したが「うれしさよりも悔しさがある」と雪辱を誓う。

 ▽同夏場所(西小結)12勝3敗=優勝 幕下付け出しデビューから所要6場所での新三役は昭和以降2位の速さ。場所前の番付発表会見で初のまげ姿を披露した。2日目に黒星を喫したが、勢いは衰えず。千秋楽で阿炎(錣山)を押し出して12勝を挙げ、初賜杯を抱いた。初土俵から所要7場所での制覇は、幕下付け出しでは元横綱・輪島の15場所を更新する最速記録。付け出しを除いても、同年春場所の尊富士の10場所を上回った。

 ▽同名古屋場所(西関脇)9勝6敗 序盤5日間に3敗を喫するなど精彩を欠いた。それでも横綱・照ノ富士を破るなど9勝し、史上初の新入幕から4場所連続三賞となる殊勲賞を受賞した。大関取りをつなぎ、「来場所が大事」と気持ちを切り替えた。

▽同秋場所(西関脇)13勝2敗=初日から11連勝し、14日目に優勝を決めた。

 ◆大の里 泰輝(おおのさと・だいき) 本名・中村泰輝。2000年6月7日、石川・津幡町生まれ。24歳。小1から相撲を始め、新潟・能生中、同・海洋高を経て日体大。1年で学生横綱。3、4年時には2年連続のアマチュア横綱に輝いた。今年の夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵。今年の初場所で新入幕、新小結の夏場所で初優勝。得意は突き、押し、右四つ、寄り。192センチ、182キロ。家族は両親と妹。

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