伊藤千飛 中国選手の「大人のボクシングで勝つ」の挑発に「19歳らしい勢いあるボクシングで倒す」とKO宣言

前日計量をクリアした伊藤千飛

◆プロボクシング ▽バンタム級(53・5キロ以下)8回戦 伊藤千飛―ラン・コウコウ(21日、東京・後楽園ホール)

 『WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE BOXING vol.23 日中平和友好親善試合』の前日計量が20日、都内の日本ボクシングコミッションで行われた。「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U―NEXT」の強化育成指定選手である

伊藤千飛(せんと)=真正=は53・4キロで1発パス。対戦するラン・コウコウ(中国)も53・4キロでクリアした。

 計量後の公式会見では「鉄砲」の異名を持つ28歳のランが「相手は若造なので大人のボクシングで勝ちたい」とニヤリ。挑発された伊藤は「19歳らしい勢いのあるボクシングで鉄砲と呼ばれる相手を倒す」とKO宣言した。

 世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者・井上尚弥(大橋)にあこがれる伊藤。アマチュアキックボクシングで那須川天心(帝拳)の弟・龍心と対戦し2戦2勝。「キック時代からすごくて、ボクシングでもすごい。やってみたい」と将来の対戦を夢見ている。

 4月のデビュー戦ではヨーティン・トンカン(タイ)に1回55秒TKO勝利。プロの試合ではまだ1ラウンド3分すら経験していないが、8回を戦う準備は万端だ。元WBA&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者・寺地拳四朗(BMB)と4度スパーリングを行い、その中で、8回のスパーリングも行った。「スタミナがすごかった。ジャブからの右ストレートは見えなかった」と元世界王者の全てに驚かされた。

 経験したことを今回の試合で生かすため「フェイントを学ばせてもらった。いろいろなフェイントを使いたい」と全身を駆使したけん制を交えながら、ランを倒しきるつもりだ。

 戦績は19歳の伊藤が1勝(1KO)、28歳のランが3勝7敗2分け。

 試合はU―NEXTで配信される。

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