「これ以上言うことがない」賞金ランク1位の23歳が1差2位好発進、ビッグスコア量産の秘けつ

第1日、10アンダーで2位の平田

◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(19日、兵庫・有馬ロイヤルGCロイヤルC=7100ヤード、パー72)

 賞金ランク1位の平田憲聖(23)=エレコム=が、11バーディー、1ボギーの10アンダー、62をマーク。今季4勝目&自身初の年間獲得賞金1億円突破へ、首位と1差2位の好発進を決めた。33歳初ラウンドに臨んだ石川遼(33)=カシオ=は、3バーディー、1ボギーの2アンダー、70で66位と出遅れた。首位は、大会最少ストロークの11アンダー、61をたたき出した韓国の宋永漢(ソン・ヨンハン、33)。

 地元・関西で、今季ノリに乗っている平田が最高のスタートを切った。前半の10番から3連続バーディーで幕を開け、後半2番は6メートルのバーディーパットを沈めるなど、グリーン上がさえ渡った。「これ以上、言うことがない初日だった」と、満足そうに振り返った。

 今季勝ちを重ね、殻を破ってきた。「7アンダーとかに行った時に、その先を知らないので(先に)行けなかった」と平田。以前は、スコアが出ると守りに入って伸ばし合いの展開は苦手だった。だが、2週前のシンハン・ドンヘ・オープンを通算22アンダーで制すなど、「その局面が来てもどう対処するのか、集中の仕方が分かってきた」と23歳。淡々と目の前の一打を攻める姿勢が、ビッグスコア量産につながっている。

 今季3勝で賞金ランクトップを走る。今大会を制すと、賞金1億円の大台突破となるが「何も考えていない」。大阪学院大OB初の賞金王へ、黙々と歩みを進める。(瀬川 楓花)

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