楢崎智亜「目標は金」 妻・啓代さんとの夫婦メダリストへ…茨城・龍ケ崎市でパリ五輪壮行会

「龍ケ崎ふるさと大使」に任命されたスポーツクライミング男子でパリ五輪代表の楢崎智亜(茨城・龍ケ崎市役所、カメラ=宮下 京香)

 スポーツクライミング男子でパリ五輪代表の楢崎智亜は4日、茨城・龍ケ崎市役所での五輪壮行会に出席した。市役所の入り口では職員や市民約100人に出迎えられ、萩原勇市長から100万円の特別奨励金を贈呈された。26日開幕のパリ五輪へ「一番の目標は金メダルを取ることです。前回の(21年)東京大会では自分のベストを出すことができず、すごく悔いが残っているので、今回は持っている自分の全てを出し切ります」。パリでは東京五輪4位の悔しさを晴らし、頂点を目指す決意を語った。

 東京五輪女子で銅メダリストの妻・野口啓代さんと昨年5月に生まれた長女の家族で同市に在住。練習やトレーニングの拠点にもしている。市内の子供などからの応援メッセージをまとめたアルバムも受け取り、うれしそうに1ページずつめくった。「応援は本当に力になります。(アルバムには)子供たちからたくさんメッセージがあって『頑張ってください』『大好きです』と。これからも大好きでいてもらえるようにもっと頑張らなきゃいけないですね」と感謝を込めた。

 この日、「龍ケ崎市ふるさと大使」の任命式も開かれた。同市出身の啓代さんは14年3月から務めており、今後は夫婦そろって龍ケ崎の魅力を発信していく。また、パリ五輪の男子ボルダリング・リード決勝が開催される8月9日には、市内でパブリックビューイングでの応援が計画されている。「パフォーマンスで恩返ししたいです」と楢崎。大きなエールを背に、東京大会銅の啓代さんとの夫婦メダリストの夢へ突き進む。

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