山本有真がパリ五輪代表に大きく前進で涙「パリにいきたい気持ちがすごい強かった。一安心」…陸上日本選手権

表彰式で銀メダルを手にし笑顔の山本有真(カメラ・岩田大補)

◆陸上 ▽日本選手権 第3日(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 女子5000メートル決勝で、昨年の世界選手権(ブダペスト)代表の山本有真(積水化学)が15分34秒64で2位に入った。パリ五輪出場へのランキングで上位につけており、代表権獲得に大きく前進した。「ホッとしています。今シーズン全然うまくいかなくて、全然調子が上がらなくて、思い通りにはここまで来れませんでした。でも、パリにいきたい気持ちがすごい強かった。一安心です」と涙を流した。

 強豪・名城大から積水化学に進んだ昨年、初めて世界選手権に出場した。しかし本番では序盤から徐々に引き離され、予選敗退。「本当に悔しくて、ポイント練習の前に世界選手権の動画を見返して、毎回悔しさを思い出してから走っていた」という。経験を糧にして鍛練を積み、確実に真夏の大舞台へ前進した山本。「本当の舞台で走れる日が来ると思うと、もっとやる気が出てきます」と花の都へ気持ちを高めた。

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