那須川天心のボクシング第3戦は来年1月にも首都圏以外で  2024年は海外進出も計画

会見後のフォトセッションでガッツポーズ(カメラ・竜田 卓)

◆プロボクシング ▽WBA、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 〇統一王者・寺地拳四朗 (9回TKO) WBA4位、WBC1位ヘッキー・ブドラー●▽契約体重55・7キロ以下)8回戦 〇那須川天心 (判定) ルイス・グスマン●▽WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・中谷潤人 (判定) 同級6位アルヒ・コルテス●(18日、東京・有明アリーナ)

 ボクシング転向2戦目を勝利で飾った東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)8位・那須川天心(帝拳)が来年にも海外に進出する。都内のホテルで一夜明け会見が行われた19日、帝拳ジムの本田明彦会長が今後のプランについて明かしたもの。

 本田会長は次戦については「来年1月頃に首都圏以外での開催」を予定しているという。天心は18日に行われた8回戦で、メキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(メキシコ)から2度のダウンを奪うなどして判定勝ち。ジャッジ3人が80―70とフルマークをつける完勝だったが、試合途中で左拳を負傷。20日に検査を受けることになったが、左手甲に湿布とバンデージを巻いて登場した天心は「骨が折れたわけではないかな。すぐに治したい」とコメントしている。

 さらに「来年には海外で試合ができれば」というプランがある。前夜の試合は国内ではアマゾンのPrime Videoで配信されたが、海外にもESPN+など、ほとんどの国で視聴できたという。米興行大手トップランク社はこれまで多くのスター選手をプロモートしてきたが、選手を育てていくという姿勢を持つ一面もある。キックボクシング時代にフロイド・メイウェザーとのエキシビションマッチを経験したことは格闘技ファンには浸透しているものの、ボクサー・天心はまだ始まったばかり。初の海外試合で大きくアピールする。

 天心はこの日、「やって来たことは間違いではないと実感したが、新たな課題も見られた。まだまだ道のりは長い」と振り返り、改めて「強くなるだけです。課題を次につなげるように」とコメント。メイウェザー戦については「自分の可能性を確かめた」とし「20年格闘技をやってきた僕だからできた。皆に魅せることができた。格闘技は楽しくて仕方ない。格闘技になりたい」と天心らしい表現で“格闘技愛”をアピールしていた。

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