古江彩佳 9バーディー64首位発進「100点に近い」賞金女王争いの稲見萌寧とは会話なしピリピリムード

9番、バーディーパットを決めてギャラリ-の拍手に応える古江彩佳(カメラ・馬場 秀則)

◆報知新聞社後援 ▽女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第1日(25日、宮崎・宮崎CC=6543ヤード、パー72)

 約1697万円差の賞金ランク2位で逆転女王を狙う古江彩佳(21)=富士通=が9バーディー、1ボギーで大会最少ストロークに並ぶ64をたたき出し、8アンダーで単独首位発進。2年連続2位の大会でロケットスタートを決めた。賞金ランク1位の稲見萌寧(22)=都築電気=はショットで精彩を欠き、1バーディー、3ボギーの74で2オーバーの25位と出遅れた。

 ピンを狙う正確なショットに、強気のパットがかみ合った。古江は1番で第2打を30センチにつけ“お先”のバーディーで勢いに乗った。9番で5メートルを沈めると、前半7バーディーを奪い「よく入るな」と笑った。ハーフ29は国内メジャー最少タイ、自己ベストに並ぶ64ストロークは大会最少と同記録になった。

 「本当に100点に近い」と笑顔を見せた。稲見との2人1組での最終組対決。プレー中は互いに会話をせず、ピリピリ感が漂った。「(稲見への)意識はある」。同組は13回目でうち8回、いいスコアで回る。逆転には単独2位以上が最低条件だが、2年連続2位の相性の良さが後押しする。

 宮崎名物の地鶏は開幕前の23日に食べたが「大会中は食べません」ときっぱり言った。理由は英語の「チキン」が「臆病」の意味で使われることから、高校以来続く験担ぎで大会中の鶏は控えているという。前夜(24日)はトンカツ(勝つ)を食べ、弱気なプレーは一切なしで勝利へ突き進む。

 2位に3打差をつける理想的なスタートに「この試合で1位になることを意識している。いい締めくくりができたらうれしい」とうなずいた。最終戦で逆転賞金女王を決めたのは、2009年横峯さくらら6人。07年上田桃子の21歳156日に次ぐ、21歳185日での年少2位の女王へ「思い切りできれば」と力を込めた。(岩原 正幸)

 ◆賞金女王決定の条件 今大会の優勝賞金は3000万円。稲見は2人の2位タイ(1500万円)以上なら、古江が優勝しても抜かれない。古江は優勝し、稲見が3人以上の2位タイ(3人の場合1280万円)、もしくは単独3位(1200万円)以下で逆転する。また、古江が単独2位(1800万円)で、稲見が単独14位(96万円)以下で入れ替わる。

 ◆最終戦での逆転賞金女王 1988年ツアー制施行後、6例。95年は前戦まで賞金ランク4位の塩谷育代が最終戦を制し、前年度賞金女王でランク1位の平瀬真由美を抜いた。2008年は前週まで賞金ランク3位の古閑美保が最大約3000万円差を逆転し初の賞金女王に。09年は前戦までランク2位の横峯さくらが最終戦で優勝前年の古閑を上回る最大約4390万円差をひっくり返し初戴冠。

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