【エビともやしの瞬間蒸し】2、3分蒸してエビのパサパサ問題解消!蒸し汁の旨みを吸ったもやしの美味しさに『孤独のグルメ』ばりに心の声が漏れ

「エビともやしの瞬間蒸し」
栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本!といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々。第38回は「エビともやしの瞬間蒸し」です。

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【写真】隠し味にこれも…

本日のメニュー
「エビともやしの瞬間蒸し」

エビの魅力は、甘味のある旨味とプリッと食感。

でも、時々出会ってしまうんです、パサパサで旨味が抜けてしまったエビに……。
これは、エビにとっても、食べる人にとっても悲しい出来事。
エビ好きとしては、なんとしてもパサパサを阻止したいわけです。

エビにちゃんと火を通したい、でも加熱しすぎるとパサつく。
この課題をクリアできるのが〈瞬間蒸し〉。
沸騰させた酒蒸しだれに、エビを入れて一気に加熱!

蒸し時間はほんの2~3分。
即席麺にお湯を注いで待つのとほぼ同じ時間で完成です。

今回は甘味が濃くてお手頃価格のバナメイエビと、火の通りが早いもやしを使います。
それでは、いざ、瞬間蒸し!

「エビともやしの瞬間蒸し」の作り方

「エビともやしの瞬間蒸し」

「エビともやしの瞬間蒸し」 

《 作りやすい分量 》

バナメイエビ(むき)…………………………160g
もやし……………………………………………150g
A ニンニク(みじん切り)…………………1片分
  料理酒(塩分ゼロ)……………………大さじ3
  ごま油………………………………………大さじ1/2
塩…………………………………………………ひとつまみ強
黒コショウ………………………………………適量

《 作り方 》

1)エビは背に添って包丁で切り込みを入れて背わたを除き、酒少々(分量外)をふり汁気をきる(余裕があれば、もやしのヒゲ根を取り除く)

2)フライパンにAを入れて強めの中火にかける。沸騰して油がパチパチし始めたら、すぐに1を加えて塩をふり、全体を混ぜ、蓋をして2分~3分蒸す。

3)器に盛り、黒コショウをふる。

※蓋はきっちり密閉されない、のせるだけのタイプでもOK。
※塩ひとつまみは、指3本でつまんだ量です。

酒、ごま油、ニンニクを最初に温めておきます。油がパチパチし始めたら高温になった合図。すぐにエビともやしを入れて短時間で一気に蒸す!

ハフハフ、プリプリ、じゅわ~、ゴクゴク

酒は78℃ほどで沸騰し、蒸発し始めますが、油は100℃以上の高温になる。
そして、油には保温効果があるので熱が逃げにくい。

こうして、効率よくエビに火を通すというわけです。

強めの火加減で、一気に短時間で蒸し上げたら完成。
手早くザッと器に盛ったら、湯気がボワ~と立ち上がります。
黒コショウをガリッとふって、ビールをプシュッ。
ハフハフ、プリプリ、じゅわ~、ゴクゴク。

「蒸し汁の旨味をまとったもやしも、リッチな味に変身してるぞ」
『孤独のグルメ』の五郎さんばりに心の声が漏れてしまいました。

これはもう、熱々を夢中で食べるのが似合います!

●今日のおまけ ハリッサでエスニックにアレンジ

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